2009/04/30(木)Mac miniもUbuntu9.04

Mac miniもUbuntu9.04にアップデートしました。


PowerPCな昔のMac miniで実はこのblogを支えていたりするのですが、せっかくなので9.04に上げてみました。サーバーなんだから8.04LTSでも使ってればいいのですが、ついつい遊んで上げてみた、という感じです(すでに8.10になっていた)

アップデート自体は問題なかったのですが、たまに使うvncで問題が起こりました。基本的にsshであれこれするのでvncは使わないのですが、Routerの設定を変えたりファームウェアを更新したりするときに、vncでつないでfirefox起動して作業をします。アップデート後、一応確認のためリモートデスクトップビューアで接続して確認してみると、、、

キーボードの配列がおかしくなってました。

全部のキーを確認したわけではないのですが、アルファベット1段目の「qwer」→「c.gv」で、2段目の「asdf」→「abfh」になってました。もちろんキーボードの設定はおかしくありません。vncがメインだと困ったことになるんですが、あまり使わないのでまぁいっか、ぐらいで気楽に考えてました。もちろんsshであれこれするときは問題はありません。ちなみに8.04、8.10ではこの問題は起こりませんでした。

google先生に問い合わせしてみると、以前のバージョン(7.04)で同じようなbugがあったようです。
Scrambled Keys in feisty ubuntu desktop
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/control-center/+bug/108928
読んでいくとxmodmapがおかしいだのなんだの出てますが、結局のところ自分の使っていたtightvncがおかしいようで、他のvncserverにしたら治りました。

2009/04/26(日)名前解決

職場でWindowsまみれのLAN内に簡易サーバーを立てたりすることがあったのでメモです。


Windows機からサーバー機(Ubuntu)を見つけたい場合、IPアドレス直打ちは当然OKなのですが、そうじゃないときもあると思います。例えばサーバー名がhogehogeの場合、以下のようにアクセスしてもらいたい場合などです。
http://hogehoge/
こんなときはsambaをインストールします。共有するわけではないのでsambaの設定は特に必要なく、nmbdが起動してればそれでかまいません。これでhttp://hogehoge/でサーバー機にアクセスできるようになります。


逆にサーバー機からWindows機を見たい場合(あんまりなさそうですが)、winbindをインストールします。
winbind - Windows NT server ユーザ・グループ情報取得サービス
説明にはこんな書かれてます。インストールすると、/etc/nsswitch.conf という設定ファイルが作られるのでこれを編集します。
hosts: files wins (以下いろいろ
この設定は名前解決の順番になりますが、filesは/etc/hosts ですので、これで解決しなかったらwinsでがんばってみるという設定です。この辺りは使用する環境に合わせて変えていけばいいと思います。

2009/04/26(日)X200sにもUbuntu9.04

T60pに続き、モバイル用で使っているThinkPad X200sもUbuntu9.04にアップデートしてみました。


こちらは64bit版でしたがまったく問題なくアップデート完了。今のところ普通に稼働しているっぽいです。ブログのネタにならないぐらい簡単で拍子抜けしました。無線接続時の表示が半透明になってたりして、見た目もGOODです。

ということで、本当にWindowsを使う機会が減ってきてます。Officeも自分完結するときはOpenOfficeも使ってるしなあ。そういえば9.04からOpenOfficeが3.0に上がってました(以前は2.4)

2009/04/24(金)Ubuntu9.04インストール

4月はいろいろ忙しくて、かなり更新サボってました。
昨日Ubuntu9.04(Jaunty Jackalope)がリリースされたのでさっそくインストールしてみました。


インストールした機種はThinkPad T60pになります。うちの環境ではディスプレイドライバに変更があったせいか、8.10からのアップデートではうまく起動しませんでした。起動時に画面が崩れてそのままになってしまうという状態で、おそらくxorg.confを書き直せばいいような気もしますが、バックアップを取っておいたということもあって、素直にクリーンインストールしなおすことにしました。

クリーンインストールの方は問題なくできました。LiveCDで起動直後から3Dデスクトップが有効になっていたり、パーティションツールが見やすくなっていたり、あと自動ログインの設定がインストール時にできるようになっていたりと、細かくいろいろ変わっているのに気づきました。

インストール後にディスプレイドライバをチェックすると3Dが有効になっているのにもかかわらずfglrxが使われてないようです。今回からradeonドライバが使われているようで、サスペンドの障害になっていたであろうfglrxから回避できたので自分的にはこれだけで◎です。

環境を戻し中でまだそれほど使っていないのですが、今のところのトラブルはgeditでShift-jisの文章が文字化けする(8.10は化けない)のと、サスペンド後にUSBが認識しなくなる(8.10でもそうだった)ぐらいで、どちらもそれほど困るほどではありません。このまま特に困ったトラブルがなければ9.04でがんばっていく予定です。

追記:リモートデスクトップのビットマップキャッシュが効かない。画面の描写が遅いのでちょっと困った。

2009/02/18(水)UbuntuでHDD交換

HGSTの500GBのHDDが発売されたので早速購入しました、というかこれが出るの待っていました。


早速X200sに取り付けです。X200sは初期は160GBのHDDでVistHomeがインストールされていましたが、購入直後に取り外して保管。余っていた250GBのHDDを取り付けてUbuntuをインストールして使っていました。まだ取り替えて2週間しか経っていませんので、容量的には余裕ありまくりで換装する必要性はないのですが、この250GBのHDDは別のPCに取り付ける予定の物だったので、そっちに戻す予定です。

というわけでHDDの交換をしてみることにしました。Ubuntuもインストールしただけの状態で、カスタマイズなどほとんどしていないので再インストールする方が間違いなく早いのですが、Ubuntuでのデータ移行は初めてなのでチャレンジということでやってみることにします。

UNUX系OSなのでddでコピーすればいいかな、とも思いましたが、google先生で適当に下調べをしました。注意事項は以下の3点でしょうか?
  1. ddrescueというツールがある
  2. デバイスの管理はUUID
  3. 起動してるHDDの操作は×、LiveCDなどで起動して操作
参考
インストール済みUbuntuのクローンを新しいハードディスクに作成する
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0811/20/news019.html


X200sはCDドライブ搭載ではない&USB接続のドライブも持っていないので、USBメモリにインストールしたUbuntuで起動して操作してみることにしました。いくつか入ってないものがあるのでまずはそれらのインストールから。ちなみにGPartedはLiveCDだと入っているそうです。
$ sudo apt-get install gparted ddrescue

X200s本体内には旧250GBのHDD、USB接続で新500GBのHDDを接続した状態で、USBメモリからブートします。新500GBのHDDはSATA→USB接続にする変換するケーブルを使っています。fdiskで確認すると以下のようになりました。sdaが本体内HDD、sdbがUSBメモリ、sdcが外付けしたHDDです。
$ sudo fdisk -l

Disk /dev/sda: 250.0 GB, 250059350016 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 30401 cylinders
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes
Disk identifier: 0x0002b94a

デバイス Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sda1   *           1       29164   234259798+  83  Linux
/dev/sda2           29165       30401     9936202+   5  拡張領域
/dev/sda5           29165       30401     9936171   82  Linux swap / Solaris

Disk /dev/sdb: 8050 MB, 8050966528 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 978 cylinders
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes
Disk identifier: 0x0000a113

デバイス Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sdb1   *           1         978     7855753+  83  Linux

Disk /dev/sdc: 500.1 GB, 500107862016 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 60801 cylinders
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes
Disk identifier: 0x00000000

ディスク /dev/sdc は正常な領域テーブルを含んでいません

ddではなくddrescueを使ってコピーしてみることにします。ちなみにddresucueだとブロックサイズの調整もautoでやってくれるらしいです。コマンドはdd_rescueなので注意。時間がかかるそうなので、お昼寝して起きたら終わってました。
$ sudo dd_rescue -v /dev/sda /dev/sdc

1回電源を落として、本体内旧HDDと外付けにしていた新HDDを交換して起動確認。UUIDとか変更いらないのかしら、と思いましたが、とりあえずは起動したので後回しにします。次に容量の大きいHDDに移行したので、GPartedを使ってパーティションサイズの変更です。メインのsda1を増やします。手順が結構面倒で、以下の順で操作しました。
  1. sda5がswapなので後ろに動かしたいところだがsda2の中にあるので、sda2を最大
  2. sda5を後ろに移動する
  3. sda2を最小にする
  4. sda1を最大にする
メモリを4GB積んでるのでswapが必要なのかどうか怪しいところですが、今のところはswapはそのまま残す方針でsda1のサイズを大きくしました。GPartedを操作してると容量関係がギビバイトと表示されるので、ギガバイトの誤記かと思いつつもgoogle先生で確認したら誤記ではなくきちんとした単位でした。
Ubuntu Tips/その他/ギビバイトとメビバイト
https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Others/GibibyteMebibyte

もう1度再起動しましたが、問題なく起動するようです。まったくトラブルなくきましたが、UUIDの変更とかまったくしていないのに大丈夫なの?と気になってちょっと検索。grubのmenu.lstとfstabをチェックすべし、というのがあったので見てみることにします。/boot/grub/menu.lstの中身を見るとUUIDが指定されています。UUIDは以下のコマンドで確認できるようです。
$ sudo vol_id /dev/sda1
/dev/sda1のUUIDと、menu.lstのUUIDはまったく同じで問題なさそうです。これは勝手に変えてくれるのかな、とも思いましたがそのままfstabのチェックをすると、こちらも問題なさそうです。fstabにはswapの指定もあるので、そっちもチェックしてみることにします。
$ sudo vol_id /dev/sda5
swapの方は一致しませんでした。これは古いままなのかな。
less /proc/swaps
たしかにswapが動作していません。動作しなくても問題なさそうですが、一応fstabのswapのところをvol_idで出てきた数字に直してみたらきちんと動作しました。


他にも気づいていないだけで、問題があるかもしれませんが、少しずつチェックしていく予定です。久々にLinuxでデータ移行をしましたが、昔に比べるとGUI(GParted)で操作できる分だいぶ難易度は下がったと思いますが、同じUNIX系OSだとMacOSがめちゃくちゃ簡単なので、もう少しかな、とも思います。WindowsはTrueImage入れると楽に移行できるけど、有償パッケージだし値段もそこそこするので×