2009/10/09(金)mbookでWILLCOM CORE 3G

先週末、WILLCOM CORE 3Gを契約しました。というわけでいつものように忘れないようにメモです。


購入した端末はHX003ZT(ZTE MF633)です。ポイントが付くお店だったので、一括22800円で購入しました。おかげで縛りはないし、使わない月はお金がかからない(ユニバーサルサービス料金のみ)と思います。

Windows上で、モデムをそのまま差し込んで使うときの方法をまとめていきます。WindowsではUSB端子に刺し込むとCD-ROMドライブとして認識(ゼロインストールというらしい)されます。自動実行をオンにしてるとそのままインストーラーが開始しますので、そこでドライバとユーティリティをインストールして終了です。光学ドライブのないネットブックではドライバやユーティリティのインストールが面倒だったりするのですが、この方法はお手軽で簡単です。

ZTEutility.png

ユーティリティを起動するとモデムとして認識されますので、「接続」ボタンを押せば、何も設定する必要なく3Gで接続されます。


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ここからはアレゲな話になります。このモデムはCD-ROMとして認識されるという話をしましたが、世の中には最初からモデムとして認識された方が幸せな人(nblogの中の人もそうです)もいます。そういった人のためかどうかは知りませんが、ATコマンドでモデムとして認識させることができます。
AT+ZCDRUN=8
AT+ZCDRUN=9
8でゼロインストール無効でモデムとして認識、9でゼロインストール有効でCD-ROMとして認識です。オークションで入手したけど、無効になっていた場合もこれで安心です。

ちなみにドライバやユーティリティが必要なときで、ゼロインストール無効の状態だと、詰んでしまいます。ATコマンドを通すためにはドライバを入れてモデムとして認識させないといけないのですが、ゼロインストールが有効になっていないとドライバを抜き出せません。ゼロインストールを有効にするためにはモデムのドライバが必要になります。鶏と卵の関係に、、、

そんなときは英語版ですが、以下からダウンロードすることができるようです。
http://www.zte.com.au/main/Product_Downloads/MF633_downloads.htm
ドライバがインストールされるとモデムがCOMとして認識されますので、ATコマンドを入力してゼロインストールを有効に戻せば大丈夫です。英語版の接続ユーティリティを実行するとAPNの1をtelstra.internetに書き換えてしまうので、あとで戻しておきましょう。もちろんwillcomのユーティリティを使ってもAPNは戻ります。

APNの確認・変更は以下のコマンドで行います。
AT+CGDCONT?
AT+CGDCONT=1,"PPP","a.willcomcore.jp"
APNは複数設定できますが、このモデムはwillcomでしか使わないので、自分はAPNの1をwillcomにする設定をモデムの追加初期化コマンドに入れています。
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だいぶ長くなりましたが、ここからがWindowsXPなmbookの夢のお話です。

nblogの中の人の黒mbookにはUSIMスロットがついていますので、HX003ZTからSIMカード取り出して移し替えることができます。MicroSDと同じでカチッと音がするまで奥に差し込みます。C-motech接続ユーティリティを立ち上げて、無事SIMカードが認識されると以下のようになるはずです。
cmotech.png


toolprofile.png

こんな感じで設定すればよさそうです。


cmotechmemory2.png

C-motechのユーティリティは電波の状況確認と接続ログが残るのでそれなりに便利なのですが、上の画像のように結構メモリを使う(上3つ)ので、このユーティリティを使いたくない人は自分で設定します。

基本的には「新しい接続ウィザード」で、普通のモデムと同じように設定します。前半の説明で使った、HX003ZTのwillcomユーティリティをインストールした場合はすでに設定が1つ作られていると思いますが、それは使えませんので新しく自分で作ります。あとC-motechのユーティリティを使うとやっぱりAPNが書き換わりますので、モデムの追加初期化コマンドに AT+CGDCONT=1,"PPP","a.willcomcore.jp" を入れておくとよいと思います。

ダイアル番号は *99# で、APN1が存在する場合は *99***1# と同じ意味になります。*99***1# はAPN1に接続ということを明示してるだけで省略すると *99# というわけです。APNを複数設定した場合、*99***2#(2番目のAPNに接続)という使い方をするようです。つまりSIMカードの内部に接続先の情報があって、それを電話番号で切り替えて呼び出していることになります。


最後に速度についてですが、ちまたでは惨事(3G)とか言われていますが本当に速度は出ません。ベストエフォート表記の最大7.2Mbpsを少しでも信じると悲しいことになりますので注意しましょう。DoCoMoのネットワークを使っているので、どこでもつながるということと、使わなければお金がかからない(一括購入の場合)をメリットとして考えた方が幸せになれると思います。

参考にしたサイト
prog.rams - WILLCOM CORE 3GをZTEユーティリティ使わず接続できるようにしてみた
netcreates blog - ZTE 110FU を純粋にモデムとして使うには